OCLVカーボンとは
トレックが特許を取得したカーボンファイバー製法。Optimum Compaction Low Void(超高密度圧縮、低空隙)の頭文字をとったものです。
カーボンファイバーは、無限の可能性を秘めた素材ですが、その特殊な素材を扱うためには、経験が非常に重要となります。トレックは世界最高のカーボンバイクを25年以上作ってきた経験があり、OCLVカーボン製法を完成させました。
Optimum Compaction (超高密度圧縮)
OCLVカーボンの製法では、繊維とレジンとが理想的な割合となるよう、いくつかの層に分けて配置され重ねらます。プリプレグと呼ばれる大きなカーボンシートを特殊な形状へ切り取り、鋳型に適切に配置するところからスタートするのです。熱と圧力とを交えつつ、複数のカーボンシートをカーボンラグに圧着させていく。この熱と圧力との組み合わせが、OCLVの基本となり、均一性を保つ重大なカギとなります。
Low Void (低空隙)
空隙とは、フレームを構成するカーボンファイバーの層間に存在してしまう空間のこと。この空隙を最小限に抑えることが、非常に重要なポイントです。空隙が増えると、そのフレーム(パーツ)の強度と耐久性が下がってしまいます。OCLVカーボンは、空隙の含有率に関して、航空宇宙産業の水準を満たしています。
カーボンフレームのメリット
巧みに作られたカーボンフレームは、金属製フレームと比べて大幅に軽くなりながらも、ライダーが求める強度と剛性も備えています。
カーボン繊維が他の素材より優れているのは軽さだけではありません。1つのフレームは、数種類の異なるカーボンファイバーで構成されており、フレームのパフォーマンスは、適切な場所に適切なファイバーを配置することで決まります。このレイアップが非常に重要な部分であり、剛性、強度、軽量性、パフォーマンスの完璧な調和を生み出すものです。
Carbon Care
すべてのOCLVカーボンバイクには生涯保証がつけられています。もちろん、金属素材と同様に、カーボンファイバーも壊れることがあります。
事故などにより、カーボンファイバー部分を損傷させると、裸眼では見えない壊れ方をすることがあります。金属のフレームを損傷させると、曲がるか変形しますが、事故などで衝撃が加わったあとのカーボンフレームやパーツは、問題ないように見えても、破損している場合があります。
Carbon Careは、安心して走行していただけるよう、損傷したカーボンフレーム、フォーク、またはパーツを特別価格にて交換できるプログラムです。カーボンフレームを破損させてしまった場合は走行を止め、まず私達にご相談ください。