ロードバイク選びの着眼点 Part.1「フレーム素材」
自転車のフレームに用いられる素材は様々ありますが、圧倒的に主流なのがアルミとカーボンです。そしてフレームの性能を比較する際の大きな要素となるのが、重量、剛性(フレームの硬さ)、振動吸収性の3点です。文字で表現すると、下記のようなざっくりとした表現になってしまいますが、
重量 → 重量が軽いほど速く走れる、もしくは楽に走れる
剛性(フレームの硬さ) → 剛性が高いほど力が逃げずに伝わるので速く進む
振動吸収性 → 振動吸収性が高いほど体への負担が少なく疲れにくい
このようになります。それでは、ロードバイクのフレーム素材として良く使われるアルミとカーボン、それぞれの素材でできたフレームを(これまたざっくりですが)下位グレード/上位グレードに別けて話を進めてみます。
アルミフレーム・ロードバイクの特徴
下位グレードのアルミフレームの特徴
重量 → △
剛性(フレームの硬さ) → 〇
振動吸収性 → △
完成車で主に8万~15万前後の自転車に用いられており、重量、剛性、振動吸収性ともに決して良いとは言えませんが、予算重視で選ばれる場合におすすめです。
上位グレードのアルミフレームの特徴
重量 → 〇
剛性(フレームの硬さ) → ◎
振動吸収性 → △
完成車で主に15万~20万前後の自転車に用いられています。カーボン並みに軽量で剛性も高いので踏んだら踏んだだけ進むダイレクト感がとても気持ちいいです。ただしカーボンのような快適さは期待できません。若さで乗る人、がっつり走りたい人、レースに出たい方におすすめです。
カーボンフレーム・ロードバイクの特徴
下位グレードのカーボンフレームの特徴
重量 → 〇
剛性(フレームの硬さ) → 〇
振動吸収性 → ◎
完成車で主に20万~30万前後の自転車に用いられています。カーボンは非常に軽量で振動吸収性に優れた素材なので、乗り心地がとても快適です。このクラスは剛性は決して高くないのでダイレクト感には欠けますが、快適さ重視で長距離も楽に乗りたい方におすすめです。
上位グレードのカーボンフレームの特徴
重量 → ◎
剛性(フレームの硬さ) → ◎
振動吸収性 → ◎
完成車で主に30万~50万以上の自転車に用いられています。このクラスのカーボンフレームは重量、剛性、振動吸収性の全てにおいて優れています。より少ない力でスピードが出るため巡航スピードが上がるだけでなく、長時間のライドが楽で快適になります。どんな用途、目的の人が乗っても非常にメリットが大きい自転車です。