フロアポンプ(空気入れ)は、スポーツサイクル用のものが必要です
初めてスポーツサイクルを購入される方に、購入をおすすめしているものの1つに、フロアポンプ(空気入れ)があります。スポーツサイクルの多くは、一般車(シティサイクル)より、タイヤの空気圧が高めに設定されていますので、定期的にフロアポンプを使って空気を補充してあげる必要があります。
そして、バルブ部分(空気を入れる金具部分)は、一般車に多い英式バルブと異なり、高負荷に耐えることが出来るフレンチバルブ(仏式/プレスタ)、もしくはシュレッダー(米式/アメリカン)を使用しています。最近の傾向としては、トレックの場合は、キッズバイクや、FX1ディスク/FX2ディスク、マーリン6/マーリン5などがシュレッダーバルブ式で、10万円くらいを境にシュレッダー/フレンチバルブが使い分けられているようです。
フロアポンプ選びで重視したい3ポイント
当然、フロアポンプも、シュレッダーバルブ/フレンチバルブに対応したものが必要です。更におすすめしたいポイントが3つあります。
1つめは、本体(シリンダー部分)が金属製のしっかりしたものを選ぶことです。ロードバイクやクロスバイクは空気圧が高めですし、マウンテンバイクは太いタイヤのため、たくさんの空気を充満する必要があります。樹脂製のフロアポンプの多くは、ポンピング時にフニャフニャしてしまうため、無駄にたくさんのポンピングを行う必要があります。金属製のしっかりしたフロアポンプであれば、比較的ラクに空気を入れることが出来ます。
2つめは、空気圧を数値で確認できるゲージ(メーター/目盛り)付きのものを選ぶことです。車種によって、適正な空気圧は異なりますが、空気圧が低すぎると、パダリングが重くなるばかりか、凸凹でパンクしやすくなります。逆に空気圧が高すぎると、路面の細かな衝撃をタイヤが吸収できずに、非常に乗りにくくなるばかりか、スリップしやすくなり危険でもあります。適正な空気圧を維持することが快適に走るための基本であり、非常に重要なポイントです。
3つめは、補修部品が用意されているポンプを選ぶことです。フロアポンプも自転車のパーツと同様に、使っていくにつれて消耗する部分があります。例えば、空気を入れるヘッド部分は、長く使うにつれて樹脂が削れてしまい、バルブにセットしづらく、空気が漏れるようになります。ゴム製のホースも経年劣化により、硬く細かいひび割れが発生します。シリンダー内のパッキンも、消耗部品の1つです。どの部分も、使用頻度によりますが、数年で交換が必要な部品です。